http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20070326-OHT1T00168.htm
楽天、新必勝リレー完成!
後ろは任せろ、中継ぎエース牧野&守護神・福盛
◆西武2―9楽天(25日・グッドウィルドーム)
楽天が今季初勝利を“新勝利の方程式”で飾った。
楽天は、先発の青山浩二投手(23)が6回1失点と好投。
さらに、中継ぎの柱・牧野塁投手(32)、
守護神・福盛和男投手(30)につなぐ新必勝リレーで後続を1点に封じ、
西武を9―2で下した。チームは27日からソフトバンク3連戦(ヤフー)を迎える。
楽天が2点リードで迎えた7回2死。牧野がこん身の146キロ直球で内角をえぐる。
前日、本塁打を放っている西武・リーファーのバットはピクリとも動かない。
会心の見逃し三振。
「気持ちが球に乗ったんだと思う。負けられなかったですから」と7球粘られた末に決着をつけた。
その後、8回に1失点したものの福盛が1回をピシャリと抑え完勝。今季初勝利を呼び込んだ。
首脳陣が期待する“新勝利の方程式”だった。
先発が6〜7回で試合を作り「牧野、松本に左(投手が)が絡んだ中継ぎが福盛につなぐっていうのを
今年の勝ちパターンにしたい」と橋上ヘッドコーチ。
昨季は中継ぎエース的存在は小倉だったが今季は調整遅れで2軍スタート。
開幕ローテの座を青山と最後まで争った牧野がその座に就いた。
8回に浴びた一発を反省した牧野は
「興奮する場面だった。次はもっと安定した投球をしたい」と決意を話した。
最下位脱出へ1勝1敗と上々のスタート。
野村監督は「ソフトバンク戦を2勝1敗で乗り切りたいな。
投手がおらんし、継投で逃げ切らんといかん」とリリーフ陣のフル回転を宣言した。
もちろん投手陣もそのつもり。
初セーブこそつかなかったが危なげなく9回を無失点で切り抜けた福盛は
「こういうのは年間を通して変わらない方がいい。まあ、まずまずのスタートでしょう」。
牧野、福盛を軸としたリリーフ陣が、これまでの2年とは、一味違う楽天を作っていく。
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20070326-OHT1T00073.htm
ノムさん秘蔵っ子で1勝…青山6回9K1失点
◆西武2―9楽天(25日・グッドウィルドーム)
試合終了まで老将の心臓は激しく高鳴った。
「1つ勝つのは大変だ。非常に難産。疲れる」開幕2戦目、
3時間58分のロングゲームでつかんだ2007年初勝利。
開幕5連敗だった昨季から大きな進歩を示し、安堵(あんど)の息を吐き出した。
待望の白星を運んできたのは、2年目の成長株・青山だった。
昨季42試合に登板したが、先発は2度だけ。オフには右ひざ半月板を手術。
異例の大抜てきにも、気後れしなかった。
西武打線とは、18日のオープン戦から中6日での再戦。
前哨戦で多投した新球フォークではなく、高速スライダーで勝負した。
ハイライトは3連打で背負った2回無死満塁のピンチ。
「全部三振を取ってやろうと思った」闘争心に火をつけ、
G・G・佐藤、中村、細川を自慢の決め球で3連続K。4回2死満塁もしのぎ9奪三振。
「(ピンチで)中継ぎの経験が生きた。
自分にとっても大きな1勝になった」と端正なマスクを崩して喜んだ。
春季キャンプから絶賛してきた青山の快投。
野村監督は「彼は度胸と言うより考えない。鈍感なのがいいんじゃないか」
と独特の言い回しでたたえた。
昨年から一新された先発陣の中でも、田中と並ぶ目玉の存在。
「1人でも投手が欲しい時に若いのが出てくると助かる」岩隈の復活に続き、
長いシーズンを乗り切る手応えをつかんだ。
打線も3本塁打を含む14安打9得点と爆発。オープン戦から3月無敗の西武に土をつけた。
「(最初の2カードを)最悪2勝3敗。できれば3勝2敗。ソフトバンクに勝ち越せないかな?」
勝負の野村政権2年目。一気に上がった指揮官のトーンに、楽しみがふくらんだ。
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20070325-OHT1T00223.htm
新戦力のウィット2発
◆西武2―9楽天(25日・グッドウィル)
新加入のウィットが2本塁打でパワーを見せつけた。
まずは5回の第2打席で、ジョンソンから右翼席最上段へ特大のアーチ。
1点リードの9回には、岩崎からバックスクリーンに2ランを放り込んだ。
オープン戦は打率2割2分と低迷し、開幕戦も3三振1併殺打といいところがなかったが、
ようやくチームに貢献し
「2本目が大きかった。試合の流れの中で、点がほしいときに打てた」と安心した様子だった。